陶芸家・陶芸研究家 古荘 洋光 |陶号 雨樂齋

雨樂齋の赤楽茶盌 長次郎「太郎坊」写し(雨垂れ霞手)2026年 雨樂齋 黒楽茶盌 長次郎「あやめ」写し(あやめ朧手)2026年 雨樂齋 黒楽茶盌 長次郎「ムキ栗」写し(朧手)2026年 雨樂齋の赤楽茶盌 長次郎「太郎坊」写し(雨垂れ霞手)2026年 雨樂齋の赤楽茶盌 長次郎「太郎坊」写し(雨垂れ霞手)2026年 雨樂齋 黒楽茶盌 長次郎「ムキ栗」写し(朧手)2026年 雨樂齋の赤楽茶盌 長次郎「太郎坊」写し(雨垂れ霞手)2026年 雨樂齋 黒楽茶盌 長次郎「あやめ」写し(あやめ朧手)2026年 雨樂齋 黒楽茶盌 長次郎「ムキ栗」写し(朧手)2026年 雨樂齋 赤楽茶盌 光悦「乙御前」写し(薄氷手)2026年 雨樂齋 赤楽茶盌 光悦「乙御前」写し(薄氷手)2026年 雨樂齋 赤楽茶盌 長次郎「太郎坊」写し(雨垂れ霞手)2026年 雨樂齋の赤楽テストピース(手前)と長次郎『無一物』写真(左)、長次郎『太郎坊』写真(右) 雨樂齋不二山テストピース(左)と光悦『不二山』写真(右) 雨樂齋の写しの造形(素焼き)、手前から時計回りに長次郎『無一物』、同『ムキ栗』、本阿弥光悦『乙御前』 雨樂齋 赤楽 雨樂齋 雨印

一、古楽の様式を専門としております。

ノンカウよりも前。長次郎、常慶、本阿弥光悦、私が専門とするのは所謂『古楽』の様式でございます。人膚の表情を湛える赤楽、そして、静謐なる薄闇の如き黒楽。これらをひと碗ずつ、最高でも1,000度までの低温で焼成しております。

一、掌と指の腹を使った手びねりに徹しております。

私が長次郎様式の茶盌を作る場合は、茶盌全体をヘラで削る楽茶盌で定石とされている方法を採りません。両手の掌(たなごころ)と指の腹で押して形を整えてまいります。ただ、一箇所、高台周りには自分で削った木べらを僅かに当てます。

一、写しにこだわりがございます。

長次郎の息遣いを写す。光悦の魂を写す。それが私の想う写し茶盌です。可能な限り微妙な凹凸をも写しています。貴方が私のムキ栗写しを手に取った時、何の為にその場所に指跡(私の指跡ではなく、長次郎茶盌に残された指跡)があるのかを、鮮烈な体験と共に理解なさることでしょう。

一、粘土、釉薬、ともに私が都度独自の調合をしております。

私が釉薬を合わせる場合、はじめに見るのは写し元になる茶盌の釉薬の荒れです。綺麗に溶けた釉薬から処方を得るのは困難なのです。釉薬に残された微かな失敗に近い痕跡、つまり、貫入の大きさやピンホールの色、時に梅花皮を観察し、同じ現象を引き起こす可能性のある土石を探っていくのです。現在、鉛は一切使用しておりません。

【雨樂齋の四つの「手」

私は、雨そのものだけでなく、雨音、雨に濡れた景色、雨の後に訪れる静けさ、時雨や村雨など、雨が生み出すさまざまな情景や風情に惹かれてきました。
雨樂齋の茶盌には、そうした自然の姿や、そこに流れる時間から生まれた四つの「手」があります。

【雨樂齋の朧手(おぼろで)】
あやめ朧手朧手く揺ぐ黒
真っ黒に染め上げるのではなく、光の中ではわずかに表情を見せ、暗がりの中では輪郭が朧となっていく。
茶室の静かな暗がりに、茶盌そのものがそっと溶け込んでいくような、雨樂齋独自の黒楽釉薬です。
また、お好みにより、極めて深い侘びの風情が特徴である長次郎『あやめ』を意識した「あやめ朧手(あやめおぼろで)」をお選びいただくこともできます。
(例:長次郎黒楽茶盌写し)

【雨樂齋の霞手(かすみで)】雨垂れ霞手

長い年月、雨に晒された土のような肌。
白く風化したような表情と、さらりとしながらもしっとりとした土の手触りを持つ、雨樂齋独自の赤楽釉薬です。
また、お好みにより、高台まで流れる白い筋を意識した「雨垂れ霞手(あまだれかすみで)」としてお仕立てすることもできます。
(例:長次郎赤楽茶盌写し)

【雨樂齋の霜華手(そうかで)】霜華手

透明な釉の中に細かな貫入が幾重にも重なり、霜の結晶が花のように広がる「霜華」を思わせる景色。
自然が偶然つくり出す、繊細で移ろいゆく景色を求めて生まれた、雨樂齋独自の赤楽釉薬です。
(例:光悦「乙御前」写し)

【雨樂齋の薄氷手(うすらいで)】薄氷手

薄氷のように、薄く、軽く、柔らかな茶盌。
極限まで薄く削り、軽さと柔らかな手触りを追求した、熟練を要するお仕立てです。手に取ったとき、まるで薄氷をそっと掌にのせるような、軽やかで繊細な感覚を目指しています。
これまでに、光悦「乙御前」写の赤楽茶盌で、口径116〜126mm、高さ92mm、重さ225gという薄作りの茶盌も制作しています。
(例:全ての茶盌でご対応可能)

陶工 雨樂齋 作品一覧

【長次郎】ご予約によりお作りします。

黒楽茶盌「ムキ栗」写し(W120mm, H100mm前後)、
赤楽茶盌「太郎坊」写し(W120mm, H95mm前後)、
黒楽茶盌「あやめ」写し(W130mm, H105mm前後)、
黒楽茶盌「大黒」写し、
赤楽茶盌「無一物」写し。
納期2ヶ月前後。220,000円(税込)。ムキ栗のみ例外275,000円(税込)※2026年価格

【本阿弥光悦】ご予約によりお作りします。

赤楽茶盌「乙御前」写し(W125〜130mm, H100mm前後)、
楽焼白片身変茶盌「不二山」写し(準備中)。
納期2ヶ月前後。165,000円(税込)より※2026年価格

【特別お誂えのお茶盌】ご注文によりお仕立ていたします。

ご注文の方の指跡の凹みを表情として永遠に残す茶盌を作陶いたします。納期3ヶ月前後。330,000円(税込)。採寸出張費用別途。※2026年価格

【手のひらお茶盌】

珈琲カップやぐい呑の代わりにもお使いいただける、幅8センチ、高さ6.5センチ程度のミニサイズ。釉薬はお茶盌と同じです。予定価格33,000円(税込)※2026年価格

POTTER:
陶芸家・陶芸研究家 古荘 洋光(ふるしょう ひろみつ)
陶号 雨樂齋(うらくさい)

□1964年、米国ロサンゼルス生まれ。成蹊大学卒。1997年、広告会社代表取締役就任。
□2002年、楽茶碗の研究と作陶を開始。
□2011年、作陶から離れ、古楽釉薬の研究及びテストピースの焼成に専念。
□2012年、テレビドラマ内で「千利休が使用した茶碗として登場する小道具」として自作鉛釉赤楽茶碗(2006年頃の作品)を提供。(テレビ神奈川とTOKYO MXとテレビ山梨にて放送)
□2022年、長次郎黒楽茶碗の釉薬を再現。テストピースに『雨印』の押印を開始。
□2023年、長次郎赤楽茶碗の釉薬を再現。国宝『楽焼白片身変茶碗〈銘不二山/光悦作〉』に関する新たな発見についての文書を発表。不二山の釉薬を再現。
□2026年、作陶を再開。陶工として『雨樂齋』と号し、作品の販売を開始。

*母は表千家、妻は裏千家にて茶道を嗜む。

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